同棲・結婚において「我慢してた」「溜め込んでた」を言ってはいけない理由
同棲・結婚で溜め込むことは正義なのだろうか?
果たして、相手のため・自分のため・2人のためなのだろうか?
同棲・結婚しているとケンカや言い争いは起こるもの。 それ自体は至って普通のことで問題ありませんが、そこで言ってはいけないセリフを一つ、今回はご紹介します。 それが「我慢してたんだよ?」「溜め込んでた」という言葉です。
ケンカは遡ったことを対象にしてはいけない
同棲・結婚生活でのケンカ自体は良いですが、その対象について「遡った過去のこと」を対象にしてはいけません。 というのも過去のことはもう変えられないことであり、その時からずっと気にしていたと伝えることで、その時の出来事から今までの二人の過ごし方についてのネガティブな部分を相手に押し付けるからです。
「自分はずっと我慢していた。だから今も苦しいのはあなたのせいだ」ということを言われても、パートナーは「そんなこと言われても。。。え、自分が悪いの?」と自然に受け止めることができません。
被害者の立場に立つことで優位に立つ
この問題でパートナーから見て厄介な部分は、これは言っている側が圧倒的優位な立場に立つことです。
「○○が嫌」→「ずっと我慢していた/溜め込んでいた」→「あなたが悪い」という流れになってしまいますが、相手からしたらその流れに持ち込まれるとどうすることもできずにサンドバッグ状態です。
(特に優しいパートナーからすればなおさら)
反論することで溜め込んでた今までの我慢を否定することになってしまいますし、自分が悪いことへの引け目からそこに正当性がなくとも話し合いをすることは難しく、ただただ自分が悪かったと謝ることしかできません。
同じ理屈で「私が我慢すれば良いことだから」もあまり口にしないことをおすすめします。
相手の自信やプライドを深く傷つける行為
嫌なことがあっても言わないことで、相手(特にコミュニケーションに気を使っている人であればなおさら)は関係がうまくいっていると感じていることでしょう。 それがお互いの努力であると信じて。
しかし、実際にはあなたが嫌なことがあったと伝えることで、日頃意識していたコミュニケーションも、同棲・結婚生活がうまくいっていると思っていた自信も、どちらも喪失してしまいます。
そして、何がいけなかったのかを自問自答を繰り返したり、相手の顔色を伺いつつ、常に何か不満なことがないかを探りながらの日々になります。
怒りでもなければ、悲しみでもなく、独りよがりだったという虚しさにより、自身のプライドが傷ついてしまいます。
嫌なことがあれば、溜め込まずに言おう
そんな関係の同棲・結婚生活がお互いに真に充実する訳もありません。
だからこそ、嫌なことがあった場合には我慢せず、相手に伝えて話し合う姿勢が日頃からとても重要です。
その中で悪い点であれば修正したり、価値観の違いであればお互いの妥協点を探ることもできます。
それが無理であったとしても、言うことで相手が今後意識しだしたり、溜め込まないことでのストレス発散にもなります。
どうしても許容できないことであれば、関係の終了を選ぶこともできます。
沈黙が美徳なんてことは、同棲・結婚生活にはないものです。
お互い、良いところも悪いところもしっかりとコミュニケーションをとって、共同生活を充実したものにしていきましょう。
「我慢、ダメ、絶対」が同棲生活の合言葉だと私は思います。